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ゲイン下げるよ


ゲイン下げるよ」とは、DJの我慢ならない振る舞いに業を煮やしたミキサーが編み出してしまった、禁断の呪文である。
敵(ここではDJ)1〜2体を完全に沈黙させることができるが、音の世界のパワーバランスが崩壊するので、決して使ってはいけない。というか使うとミキサーの方が面倒なことになる自爆呪文である。

ゲイン下げるよ」の伝承

いにしえの昔より、「音の世界」には様々な根源を持つ音の種族[2]がいた。彼らは時に覇権を争いながら、互いに共存していた。

そんな「音の世界」の調和を保つべく、'''調和の神は音の種族たちのパワーバランスを調整する役割を果たしていた。その神の裁きのことを人はゲイン'''と呼んだ。

 

神の絶対的調律の元定められたゲインは、音の種族たちに大きな変化(新たな主の出現や絶滅、遺伝子変異)が起こらない限り普遍であり、通常、音の種族たちは、フェーダーイコライザといった道具を駆使して、自らの存在を誇示したり、守ったり、身を隠したりしていた。

 

しかし、とある時代。

調和の神の預言者であったミキサーは、音の種族の最大勢力であったDJの、その奔放で傲慢な振る舞いに怒り、調和の神が定めた理(ことわり)を破ってゲインによるパワーバランスを乱してしまった。

こうして編み出された禁断魔法「ゲイン下げるよ」によって、DJたちは「音の世界」で自らの存在を示すことができなくなったが、ミキサーのこの行為により、「音の世界」は一気に『放送事故(ハルマゲドン)』の危機を迎えることとなった。

 

幸い、ゲインバランスを再度調整することで世界の危機は去り、ミキサーはこの呪文を封印して、DJたちは再び「音の世界」に戻ってくることができた。

しかし、一度「ゲインを乱す」という禁忌を覚えてしまったミキサーたちの手によって、またいつ「音の世界」に危機が訪れるかはわからない。

この世界を守るため、DJミキサーは、互いに傲慢にならず、平穏な心を保ち続けることが求められているのだ……。


例えばこんな時に


関連項目