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Lullabyの登場人物、用語

Lullabyの登場人物、用語の一覧です。
Lullabyの頁も参照してください。

登場人物

 メインキャラクター

榎本準矢(えのもと・じゅんや) 
S市I区の執行人、20歳。T大学文学部の二年生で、美術サークルに所属。現在は一人暮らしで、学生生活の傍ら、主に夜、執行人の業務を司る。口は悪いが底に秘めた意思は熱く、作中では「魂を(本当の意味で)救うために執行人をやっている」と明言している。そのため、魂を事務的に浄化するスタンスのゴローとはよく相反する。【登場話数:第1〜第13話】
ゴロー 
S市I区の執行人。人間ではなく犬であるが、魂及び執行人と会話が可能である。野良犬であり、ホームレスに食事を恵んでもらうなどして生計(?)を立てている。準矢からすると執行人の先輩にあたるが、馴れ初めなどは作中では語られていない。厳格な性格で、準矢の失態や態度を叱り付けるなど執行人の業務を機械的にこなす。一方で、業務外の事項に関しては人情味のある発言をする。【登場話数:第1話、第3話〜第13話】
藤岡英正(ふじおか・ひでまさ) 
T大学文学部の二年生。準矢の古くからの友人。21歳。無類の噂話好きで、準矢をよく話し相手に選ぶ。その噂話から、準矢が魂の情報を得ることもしばしば。【登場話数:第2話、第7話、第10話〜第13話】
美術部顧問   
準矢の所属する美術サークルの顧問(ただし、部員は準矢一人)。準矢が気を許せる数少ない相手で、普段口の悪い準矢が素直な疑問を口にできる、貴重な存在。【登場話数:第6話、第9話、第12話〜第13話】
グリーズ   
執行人。年齢、出自などは不明。魂を浄化することを目的とする準矢たちとは違い、他の目的で魂に接触する。準矢・ゴローとは過去に確執があった。【登場話数:第9話〜第13話】

 ゲストキャラクター

Lullabyには、さまざまな登場人物が登場するが、ここでは名前のある(もしくは存在感のある)キャラクターだけを紹介する。

魂となったキャラクター


田中伸夫(たなか・のぶお)
第1話に登場。買い物の途中に車と衝突し、死亡する。魂となって市街をうろついていたところをゴローに発見され、紆余曲折の後、準矢に浄化される。
酒井洋介(さかい・ようすけ)
第2話に登場。T大学野球部の控え投手だったが、事故死。魂となった後、高校の頃からの競争相手の野球部エース・太一への嫉妬から、さまざまな妨害を試みる。
多恵(たえ)
第4話に登場。病気により急死。デートの約束があったため、魂となって待ち続けていたところを準矢たちに発見される。
美樹(みき)
第5話に登場。平治の妹。両親代わりになって自分を育ててくれた兄に「いつもありがとう」と言えないまま命を落とし、魂となり彷徨っていた。準矢の仲立ちにより、想いを伝えることができたため、浄化された。
八百屋のオヤジ
第7話に登場。八百屋を営んでいたが、急死。その跡地に大手スーパーが建つことになり、憤りを感じ魂となる。だが、準矢との会話の中で、自分の店の必要性に疑問を感じていく。
前川(まえかわ)
第8話に登場。死亡原因などは不明。準矢に発見され説得されるが、浄化を固辞。逆に準矢に疑問を投げかけ、追い返してしまう。
小太郎(こたろう)
第9話〜第11話に登場。死亡の理由は不明。悔恨の情はあったものの、魂として残るような深い未練はなかった。しかし、グリーズによって魂と化し、挙句の果てに暴走してしまう(暴走については、グリーズも意図していなかった)。
あやめ
第12話、第13話に登場。もともと魂として存在していたが、害は無かった。しかしグリーズに唆され、意図的に交通事故を多発させ魂(彼女にとっては「仲間」)を増やそうとした。

それ以外のキャラクター

太一(たいち)
第2話に登場。洋介の所属する野球部のエース。
達也(たつや)
第4話に登場。多恵のデートの相手。しかし実態は、不特定多数の女の子を遊びに誘う遊び人。曰く、「遊び相手ならいくらでもいる」とのこと。
平治(へいじ)
第5話に登場。美樹の兄。父と母を失ってからは、親代わりになって美樹を育ててきた。現在は会社員だが、高校生時代もバイトに勤しんでいた。
佐伯俊信(さえき・としのぶ)
第10話、第11話に登場。ゴローの執行人としての先輩にあたる。ゴローに執行人としての技術や心構えを説いた人物だが、彼自身が魂となってディストーションを引き起こしてしまう。この件に関する原因は不明だが、グリーズが関わっていることが彼の台詞から読み取れる。

用語

魂(たましい)
死亡し、肉体を失った状態の者。魂は、普通の人間からは見えない。感情や思考は生前と同じようにできるが、生物への干渉は基本的にできない(非生物への干渉はできるが、干渉具合は限られる)。本来は死後の世界へ直接赴くべきであるが、未練を残した魂は現世に留まり、未練の解消を望む。その強い思いが、心霊現象などの「ディストーション」を引き起こすきっかけとなる。
ディストーション
魂が現世に何かしらの未練を持ち、無理に生物に干渉しようとして起こる現象。魂本人も意図しない結果が起こることが多い。最悪、建物が崩壊したり、地震が起こったりという大惨事にもなりえる。執行人はコレを避けるため、魂の浄化を行うのである。
執行人(しっこうにん)
現世に留まってしまった魂を、死後の世界へ正しくいざなうのが「執行人」の役割である。執行人自体も魂だけの存在であることが多いが、本作の榎本準矢やゴローのように、現世の生物として活動しながら執行人を務めるケースもしばしばある。
双眼(そうがん)
基本的に見ることのできない、魂の世界を見ることのできる能力をさす。準矢やゴローはこの能力を持った執行人である。彼らのようにいつでも魂を見ることのできる者もいれば、特定の条件下により一瞬だけ能力を持つ者もいる。一般人が幽霊に遭遇するのは、その人が一瞬だけ双眼を得たからであるケースが多い。
浄化(じょうか)
現世に留まってしまった魂を、死後の世界へ送る手続きのこと。魂が燃えるように明るくなり、だんだん光の中へ消えていく様子から、「浄化」という名前がついた。
強制浄化(きょうせいじょうか)
浄化を望まない魂を、無理やり浄化させる方法。炎で焼き尽くすその様は見る側にとっても苦痛で、かつ死後の世界で魂が安定せず、輪廻の可能性が極端に減ることから、執行人の中では最終手段という暗黙の了解が存在する。
輪廻(りんね)
魂が死後の世界において過去を忘れ、善行を積むことで、現世で新たに肉体を手にすることを「輪廻」と呼ぶ。基本的に、前世の記憶、経験などはすべて消し去られ、完全に新たな生を送ることになる。
掃除屋(そうじや)
強制浄化によって魂を無理矢理死後の世界へ送ったり、魂を意図的に暴走させてディストーションを引き起こす執行人のこと。そういったことをよしとしない執行人からは「掃除屋」と呼ばれ、忌み嫌われている。

関連項目