PAN
PAN(パン)とは音声を左右に振り分けるつまみである。
概要
PANポッドとも呼ぶ。音声を左右に振り分ける為のつまみである。
つまみを適切な位置に設定する事で音の定位が左右に移動する。つまみの位置は○時(○じ)と表現する。例えば音声を左に定位する時は8時、センターに定位させる時は時は12時、右に定位させる時は4時といった具合である。
6時の方向を向いているときは、き、機材係を呼べ!
使い方
マイク
マイクは基本的にモノラル信号なので12時に定位する。ただし、音楽制作の場合はつまみを振る時がある。
各種デッキ
各種デッキからの入力は基本的にステレオ信号なので左チャネルと右チャネルで分けて扱う。と言っても、ミキサーの各フェーダーに付属するつまみをそれぞれ左と右に振り切るだけで良い。稀に音圧を稼ぎたい場合は両チャネルともセンターに定位させることがある[2]。
原理
アナログミキサーの場合は可変抵抗で各チャネルに流れる電気信号を減衰させる事により、音の定位を変える。
つまみをセンターに設定している場合、左右両チャネル共に抵抗を抵抗が最小限の状態になっており電気的に最大の信号を得られる。
対して音声を左右に振る場合は各チャネルに抵抗をかませる事によって音を減衰させ実現させる。例えば音声を左に振る場合は右チャネルの抵抗を増す事により右チャネルの音量を小さくする事により「音が左に定位している」と感じさせている。
おばあちゃんの知恵袋
ドラマなどの収録の際に、マイクのPANを左右に振り切るミキサーもいる。
これはPCに信号を取り込む際に役者毎にチャネルを変える事で音のかぶりをなくし、台詞毎に音量等を調整する上で有効である。この場合、モニター側で音声をモノラル再生する事で通常の感覚で収録が可能。