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空の郵便屋さん

空の郵便屋さん」とは、TBA制作、2003年10月から2004年3月にかけてfmいずみはばたけっ!いずたん』で放送された、TBA初の連続ラジオドラマである。
全11話。

あらすじ

第一次世界大戦終了後、大量の軍用機が民間に払い下げられ、ヨーロッパは空前の大航空時代を迎えていた。そんな中、戦時中に届けられることなく捨てられてしまった手紙たちを、飛行艇で運び続ける男がいた。
その男の名は、ルーディ。

概要

「何かこれまでと違うタイプのラジオドラマを創りたい」と考えていた12?佐○と14?漆○が構想を練り、『はばたけっ!いずたん』の特殊な番組構成と結びついたことで、連続ラジオドラマのアイデアが実現した。
なお、『はばたけっ!いずたん』では後にTBAの連続ラジオドラマ第二弾となる「Lullaby」が制作され、高い評価を得ている。

 経緯

当初、北四番丁ガストや片平部室でドラマの設定を練った結果、『南極の氷が溶けて水位が上昇した世界で中学二年生の主人公が通う男子校のプールに女の子の水着が(略)』というところまでプロットができあがったのだが、気がついたら上記のあらすじのような近代ファンタジーになっていた(ようするに、原作者は二人とも「紅の豚」が好きなようだ)。

初めての試みということで、シナリオの遅延やキャストトラブルなど様々な失敗を抱えながら、なんとか全11話を放送。
終盤にはリスナーから反響のメールも届き、原作者は小躍りしていた。

設定

 登場人物

ルーディ
主人公。自称「郵便配達員」。預かりものの手紙や荷物をヨーロッパ中に届けるのが表向きの仕事。大戦後に軍の身分を抜けた後、偶然発見した「届けられなかった手紙」達を本来の受け取り手の元へ届けることを、自らの使命としている。出自は一切不明だが、戦時中からの知人は多数いるようである。
モニカ
カルロの姪で、少女でありながら航空機の整備士を志している。純粋な心の持ち主で、航空機の多くが戦争のために造られていることも理解していなかった。ヒロインのはずなのに何故か序盤の3話分にしか登場しないのだが、それはきっと多分おそらく気のせいである。
カルロ
整備工場を構える親父。ルーディの飛行艇の整備もしている。頑固な性格で、軍用機の整備は一切しない。姪のモニカを溺愛しており、一方で彼女の整備士としての才を認めている。
アルノー
ルーディーやカルロと親交のある整備士。作中でルーディーがアルノーの元を訪れた年には、ちょうど彼が工場を構える街でシュナイダーカップが開催されていた。
ティル
裏稼業に手を染める何でも屋。戦時中はルーディーの相棒だったが、終戦後はそれぞれ別々の道を歩んでいる。ルーディーに関わりのある、とある仕事の依頼を受けることになり……。

 用語

なお以下の設定は史実に基づいている

飛行艇
水上に離着陸する飛行機(水上機)の一種。大型の滑走路がなくとも海や湖面・河川を利用して離着陸できるという利点があり、20世紀前半の飛行機の主力だった[2]
シュナイダーカップ
1913年から1931年までヨーロッパで開催されていた、水上機のスピードを競うレース大会の名称。当時の航空技術の粋が結集する場であった。

関連項目