トップ差分一覧 Farm ソース検索ヘルプ RSS ログイン

給食戦隊ハイゼンジャー

『給食戦隊ハイゼンジャー』は、2002年（平成14年）にTBA系列0局ネットで放送された特撮ヒーロードラマである。2008年現在メディア化されておらず視聴は非常に困難だが、第１話のみラジオドラマ版がTBA内に保存されている。
全49話。

あらすじ

各地の小・中学校で次々と起きる異常な現象。仙台市内のとある私立小学校で給食センターのアルバイトをしていた大学生の赤城・黒沢・菊池・白川・桃井の５人は、不思議な声に導かれ、『給食戦隊ハイゼンジャー』となり事件を解決する使命を与えられた。
次々と破壊される各地の給食室と、休止・中止に追い込まれていく学校給食制度。徐々に明らかになる悪の組織の存在。赤城たちは、彼らをサポートする秘密結社と共に、給食の平和を守るための戦いに身を投じていくことになる……。

登場人物

ハイゼンジャー

ニンジンレッド／赤城: ハイゼンジャーのリーダー。20歳。面倒見がよく子供たちからも慕われているよきお兄ちゃんだが、野菜を残す子供にはしっかりした態度で注意する。使命に目覚めてからはうちに秘めた正義感で毅然と悪の怪人たちに立ち向かう。人の良さゆえに優柔不断なところがあったが、徐々に成長していく。

セサミブラック／黒沢: チームの年長者。21歳。大人びた余裕とさわやかな笑顔が特徴だが、戦場では冷静沈着な一面を見せる。チームのために非情な決断をし、一時赤城と対立するが、やがて和解。後半は正義のヒーローとしての自覚を深め、より最善の決断を求める名軍師としての立場を強めていく。

カレーイエロー／菊池: ムードメーカーの19歳。体格と声がでかく、猪突猛進の熱血漢。カレーが大好きで、カレーの話題については半径数キロ圏内でも聞き分けて駆けつけるほどのセンサーをもっている。というかカレーしか食べてない疑惑。実は機械音痴でハイゼンガーの操縦を苦手としている。白川とはよく喧嘩をする仲。

ミルキーホワイト／白川: 元気がとりえの女性隊員。18歳。喜怒哀楽が激しいが元気で愛嬌があり、子供たちとよく一緒に遊んでいる。器用で機敏だがおっちょこちょいな側面もある。射撃の名手で、その腕前はハイゼンガー搭乗時も発揮される。子供のような弱者を人質にとる卑怯な怪人に対しては、容赦しない。

サーモンピンク／桃井: しっかりものの女性隊員。20歳。落ち着いた雰囲気のお嬢様であり、チームの中で唯一、本業である学業についてもよく語られる秀才。戦闘でも華麗な動きで怪人を翻弄する。ハイゼンガーを召喚するための秘密アイテム「先割れスプーン」を管理しているため、頭脳派の怪人に狙われたことも。

仲間たち

指導者: 序盤は声だけでハイゼンジャー達に語りかける、秘密結社の指導者。淡々と手段だけを語るも、正義と平和のための強い意志を感じさせる声でハイゼンジャー達を幾度となく導いていく。ナレーションのアルバイトもしているらしい。

給食のおばちゃん: 赤城達が働いている小学校の給食室長。管理栄養士の資格をもつ。ハイゼンジャーのよき理解者である。常に子供達の健康のことを考えているが、ある日突然子供達の好む味覚とかけ離れた料理を開発したりするのが玉に瑕。

ハイゼンジャーの敵

黒幕: 黒幕。学校給食制度を崩壊させんと暗躍する。怪人達に子供への恨みを植えつけることから、過去に何らかのトラウマを背負っていることが推測される。

ヘクサ: 女幹部。第二話より登場。かつては所属していた組織とのつながりは不明。

怪人

もったいない魔人: 第1話に登場。ある日突然赤城達のいる小学校を襲撃し、子供たちに危害を加えた後で給食のおばちゃんを攫っていってしまう。実は彼の正体は数日前に給食で出されたパンプキンスープの残り物であり、黒幕の魔力によって好き嫌いばかりする子供達に復讐すべく憎しみを植えつけられた存在であった。数々の必殺技と巨大化の能力を持ち、力を使いこなせないハイゼンジャー達を翻弄するが、生みの親である給食のおばちゃんの説得によって自らその姿を崩壊させる。必殺技はかぼちゃボンバー・スカッシュシード。語尾に「かぼっ」をつけるのが口癖。

針魔人: 第2話より登場。給食のコッペパンに次々と縫い針を仕込み、学校給食を一時中止に追い込んだ。持ち前の間抜けな性格で、子供達と戯れていたところを黒沢に発見され追い詰められる。何らかの意図を持って自分の意志で黒幕に協力していたことを匂わせるが、ハイゼンジャーとの戦闘で追い詰められ逃亡。のちに再度その姿を表すことになる。かつては別の組織に所属して、悪事ともつかない悪事を働いていたようである。なお、本来は播磨弁を操る予定であった^[12]が、キャストの都合でただの怪しい日本語を喋る怪人になった。語尾に「ニー」をつけるのが口癖。

給食費魔人: 第20話、第21話に登場。体育の授業中に給食費を盗み取り、学校給食を経済的に破綻させようと目論んだ。さらにその罪を、給食費を払いたがらないモンスターペアレントの母を持つ少年・ジュンヤになすりつける非道な性格の持ち主。黒沢の推理により計画を見破られると、ジュンヤ少年を人質にとって逃走した。語尾に「ザマス」をつけるのが口癖。一方で戦闘能力も高く、ハイゼンガーを破壊し、ハイゼンジャーを全滅寸前にまで追い詰めたが、新たに登場したハイゼンガーDAIに敗北した。過去の怪人とは異なり、人間の内なる悪の心を具現化した存在であることが後に明かされた。

ハイゼンジャーの装備・戦力

特殊アイテム

光る石: 指導者と赤木達が意思疎通をはかる際の媒介とされていた。ハイゼンジャーとしての使命に目覚めていくうちに媒介を必要としなくなったため、序盤にしか登場しない。一説によると、さすがに地味すぎておもちゃにならないと玩具メーカーから苦情があったため省略されたらしい。

先割れスプーン: ハイゼンガーを召喚するために必要なアイテム。第1話でいつの間にか桃井が所有していた。念力で曲がったりはしない。先端がキラッと光る。

武器

バンノーブレード: 5人共通の武器。敵の能力に応じて、デーバーモード（剣型）・ナッキリモード（拳型）・ギュートモード（銃型）に変形する。ハイゼンガーが起動不能に陥った回に、必殺技「アトミック・キューショク・ブレード」が生み出され、生身で怪人を撃退した。

レッドキャロッド: レッド専用の棍棒。緊急時は食べる事もできる。ビタミンＡの欠乏に効果が高い。^[13]

ブラックゴマバルカン: ブラック専用のバルカン砲。弾の中には胡麻油が詰まっており、敵を滑らせるだけでなく老化防止に役立つ。^[14]

スパイシーハンマー: イエロー専用のハンマー。殴られると激しい辛味を感じる。また、発汗作用があり、新陳代謝を活発にする。^[15]

カルシューマグナム: ホワイト専用の銃。マグナムと名が付いているが、実際には白色のビームを撃ち出す。カルシウムの吸収を促進し、骨を丈夫にする。^[16]

サーモンテイル: ピンク専用の鞭。鮭が川を遡るような力強いしなりで敵を打つ。DHAやEPAを豊富に含み、生活習慣病を予防する。^[17]

巨大ロボ

ハイゼンガー: サーモンピンクの所有する先割れスプーンを通じて、ハイゼンジャー達の熱い意志を感じたときに空から現れる全高60mの巨大ロボット。合体パーツなどはなく初回から単体で登場したため、玩具メーカーの評判はすこぶる悪い。ハイゼンジャー全員の力で操縦するらしいが、マニュアルなどがないため前半は動かすのに苦労している描写がある。必殺技は「ハイゼンガー・キューショクラッシュ」。^[18]初めはハイゼンガーフォークで突いて牽制し、その後ハイゼンガーナイフで切りつける技だったが、真似をして目を怪我をする子供が続出したため、第6話からは単にナイフで切る技に変更されている。

ハイゼンガーDAI: 第20話で給食費魔人に破壊されたハイゼンガーに代わって登場した。箸入れ、寸胴鍋、牛乳ビンなど給食にまつわる様々なアイテムが合体するという設定は大人の都合によるもの。武器がおたまの形をしていたのはもはや伝説である。この見た目があまりに不評だったためにシーズン途中で次のロボにその座を譲ることになる。名前の由来は「配膳台」だが、"die"を連想させるとして一部のPTAから苦情が寄せられた。

テトラキング: 小学校の地下で眠っていた、意思を持つロボット。普段はテトラパック^[19]のような姿をしているが、戦闘時には三角巾を着けた人間型のバトルモードに変形する。10cm程の手のひらサイズから全高20mまで大きさを自由に変えられる。寝起きが悪く、起こされたストレスで暴れまわっていたが、カレーイエローとミルキーホワイトの身体を張った説得により落ち着きを取り戻し、以降ハイゼンジャーの仲間となる。なお、一発変形のギミックが受け、テトラキングの玩具はそれなりに売れた。

スーパーハイゼンガー: 修理・改造が完了したハイゼンガーとハイゼンガーDAI、テトラキングが「超給食合体」した姿。ハイゼンガーDAIとテトラキングが分解し、ハイゼンガーに装着する事で完成する。そのパワーは個々のロボットの10倍と言われており、パワーアップした針魔人を一撃で粉砕するほど。必殺技は腹部から全エネルギーを放出する「ハイゼンガー・マンプクラッシュ」。他にも、頭部から発射する「テトラミルクビーム」、スーパーハイゼンガーナイフで切りつける「スーパーキューショクラッシュ」など70に及ぶ必殺技、能力が設定されていたが、そのほとんどは劇中で登場する事はなかった。（玩具で再現する事は可能）