DAT
DATとはDigital Audio Tapeの略称で、音声をデジタルで磁気テープに記録する規格、及びそのテープのことである。
概要
音声をデジタルデータとして保存でき、高品質な録音が可能で再生に伴う音質劣化を避けられるメディアとして主に業務用途で普及した。また民生機も発売された。
しかしDAWの普及により、現在、機器は業務用途のみの発売となっており、生産は縮小している。TBAではDATで保存された音源が大量にあるため、DATデッキの入手が不可能になることは大きな損失であると考えられており、適切にサルベージするための解決方法が模索されていた。
2013年から2014年にかけて、当時のドラマ委員が部室に現存する全てのDATをパソコンに取り込み、整理した。このため、懸念されていた過去の作品が再生できない状態で放置されるという事態は回避されたように思える。
なおメディア(テープ)自体は現在も通販などで購入することができる。店頭での販売はほぼ見られないと言ってよい。
他メディアとの比較
DAT以前のオープンリール、カセットテープ等の録音メディアと比較するとTOCの書き込みによるランダムアクセス性の向上、デジタル媒体であるが故の磁気的要因による音質劣化の軽減の面で優れる。
また、44.1kHz以上のサンプリングレートのリニアPCMで記録すれば、DAT以後の録音媒体であるMDより高品質な録音が可能である。
注意事項
SCMS(シリアル・コピー・マネジメント・システム)というDRM[2]が施されている。詳細はMDの項を参照。
TBAにおける現役当時の使途
主にドラマの声録り、保存にDATデッキTASCAM DA-40が活用されていた。予備機としてTASCAM DA-30 MkIIが置かれているが、故障と修理を経て動作が不安定になっているため使用の際は注意を要した。
ポータブルMD導入前はデジタルデンスケSONY TCD-D10というポータブルDATがSE録りに活用されていた。
関連項目
- 機材
- TBA機材の一覧
- TASCAM DA-40
- TASCAM DA-30 MkII
- SONY TCD-D10
- オープンリール
- カセットテープ
- CD
- MD
- DAW
- 新世紀エヴァンゲリオン